GWももう終わりだね。学生は学校へ、社会人の皆さんは会社へと戻るときが来たね。まだまだ休んでいたいのに~、でも学校・会社にいかないわけにもいかないし、そんな感じかな。

 この時期何かと話題になるのが5月病。新学期や新入社員として新しい環境に置かれて、慣れない環境に戸惑ったり、人間関係で悩んで学校や会社に行きたくなくなるあれね。今回はそんな5月病にも触れつつ人間関係を国際関係の観点から考えてみた。


 そもそも国際関係って何よってとこから。国際関係っていうのは主に国家間の関係(外交)や国家を超えた経済や政治の結びつきのことを言う。今回は国際関係のうち、国家間の関係(外交)の側面から人間関係を考えてみたいと思う。

 個人と国家なんてまるで違うものじゃないかって?僕はそうは思わないな。(すごい単純化すれば)国家も個人も利害を持った主体だし、強い国家もあれば弱い国家もある。また、同じ国家でもA国に対しては優位だけど、B国には弱腰みたいなこともあるよね。

 人間でも、ある人にとっては先輩だったり上司でも、別の人にとっては後輩だったり部下だったりするよね。人間関係が複雑なように国家同士の関係を複雑なんだ。人間が集団を作るように、国家も利害に応じて条約を結んだり、国家連合を作ったりする。

(WW1に学ぶ教訓:「1つの集団に所属するのは危険」)
 じゃあどんな人間関係が望ましいのか?その前に望ましい国家関係の話をしないとね。
 第一次世界大戦ってあったじゃない。なんで元々はセルビアの少年がオーストリア皇太子を暗殺しただけの事件(失礼な言い方だけどね)が世界大戦を引き起こしてしまったのか?

 それは当時のヨーロッパの主要国(列強)が同盟国(ドイツ・オーストリア・イタリア)と協商国(ロシア・イギリス・フランス)側のいずれか一方の陣営にしか属してなかったからなんだ。最初はセルビア(協商国)とオーストリア(同盟国)の戦争だったのが芋づる式に両陣営の国が参戦して世界大戦に発展しちゃったってわけ。

 さらに、両陣営の内部に目を向けてみると、同盟国の内部ではイタリアがオーストリアに不満を抱いていたり、協商国は同盟国という敵がいるからまとまっているようなもんだしとそんなに仲良しでもなかったんだ(イタリアは途中で裏切ったしね笑)。

 ここから、得られる教訓は「1つの集団に所属するのは危険」ってこと。1つの集団にしか所属しないとそこでの人間関係に縛られるし、価値観も固定されちゃう。それに、そもそもその集団が「誰かを嫌い」っていう消極的な理由でしか結びついていない場合もあるしね。

 実は、いじめ問題やカルト主教問題もこの「1つの集団に所属する危険」を象徴的に表しているんだ。いじめの場合、その集団にしか居場所がないと「いじられキャラ」という嫌な役回りを演じてでもその居場所を守ろうとしてしまうんだ(そもそもいじめてる側は論外だけど)。特に学校っていう閉鎖的な空間だとなおさらね。

 次にカルトの場合、これも元々どの集団にも所属してなくて居場所のなかった人がカルトに居場所を見つけてしまうと、その居心地の良さにはまってしまって抜け出せなくなる(東大生は要注意だね)。

 仮に、複数の集団に属していれば1つの集団で居づらくなっても他の集団に行けばいいし、価値観が固定されることがないから客観的に物事を考えやすくなる。それに、多様な価値観や人に触れることは自分にとってとてもプラスになると思う。

(多方面外交に学ぶ:「多方面交流の重要性」)

 多方面外交って聞いたことがあるかな?1個の国とべったり仲良くするんじゃなくて複数の国家と良好な関係を築こうとする外交方針なんだ。例えば中央アジアのカザフスタンがこの外交方針をとってる(運営所は3月に2週間カザフに行きました。いい国だった笑)。

 カザフの場合、もともとロシアの影響力が強かった。そのうえ、東に大国中国があるしユーラシアの中央に位置するっていう地理的な重要性もあるんだ。カザフにとっては特定の国とだけ仲良くするとその国から強い影響力を受けてしまう懸念がある。だから、多方面外交で色んな国と仲良くすることで1つの国の影響力だけが高くなってしまうことを防いでいるんだ。

 ここから得られる教訓は、「多方面交流の重要性」。要は、いろんな集団に属する人と個人的な関係を結びましょうってことだね。ここで重要なのは、集団に属すだけじゃなくてその中の個人と深い人間関係を結ぶこと。そしてそういう関係性を複数持っておくこと。

 例えば、1人しか友達がいなかったとしよう。その友人がいい人なら全然いいんだけど、実は意地悪だったとしよう。あなたはその事実にはうすうす気づいてるんだけど、他に友達もいないしその人とずるずると付き合ってしまう。

 これは言ってしまえば「依存関係」だ。もし、複数の個人と深い人間関係をもっていれば、そんな意地悪な友人をとっとと捨てて他の友人との時間を増やすことができる。

 それとさっき「個人と」ってことを強調したよね。もちろん多様な集団に属することも重要なんだけど、もっと重要なのはその集団内の個人とちゃんと関係を結ぶこと。集団はいざというときにあてにならないけど、深い関係を持った個人は困ったときに必ず助けてくれる(ソースは僕)。

 国連とか国際社会(集団)に非難されてる国でも支援してあげる国ってあるじゃん(モロッコを支援するスペインとか、北朝鮮をひそかに支援してた中国とか)。

 ってな感じで考察してみたんだけど、だいぶ無理のある論の進め方になちゃったかな笑。
 最初の5月病の話に戻るんだけど、そりゃ新しい環境に放り込まれたら1から人間関係を作っていかなきゃいけないから大変だよね。でも、思い出してほしい。皆にはいままで築いてきた人間関係がある(あるはず)。

 もしも新しい人間関係に挫折したら家族でもいいし、友人でもいいから話を聞いてもらおう。そのうえで、新しい人間関係を築く上では上に書いた2つのこと、つまり「複数集団に所属する」と「個人との深い人間関係を複数持つ」を意識してみてほしい

 それじゃあまた、GW明けから頑張ってきましょう!!
 運営者は明日は1限からです、(;´д`)トホホ

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