皆さんこんばんは!! 
 今日は大学で行われた東大卒業生との交流会に参加して、とても刺激をもらったのでその話をしたいと思います。

 このイベントは東大ドリームネット(東大公認団体)が主催する「ライフデザイン企画」という卒業生との交流会です。私はファシリテーターとして、現役生と卒業生のディスカッションの進行を務めました。

 私の役目は、円滑なディスカッションの進行と現役生が聞きたがっているであろう質問を代わりにしたり、ディスカッションを盛り上げることでした。

 しかし、途中からは自分の役目も忘れて自分の聞きたい質問をバンバンしてしまいました(笑)。なぜかって?それほどまでに卒業生の方々が魅力的で、とても好奇心をそそられるキャリアを積んでいたからです。

 ここでは、実際にどんな卒業生の方がいたのかを紹介したいと思います。個人を特定できる情報については伏せて書きます。

①学部の一部、修士と博士でカナダに留学、現在は製薬会社に勤務のMさん
 Mさんは学部時代に教授の紹介でアメリカに留学しました。その時に海外の大学院での研究に興味を持ち、修士と博士時代はカナダに留学し現在は日本に帰って製薬会社に勤務しています。

 もともと勉強が好きだったMさんは研究職になりたいと考えていました。学部時代は教授と仲良くなり、その紹介でアメリカの大学に短期留学します。その時に、海外の大学院では研究しながらお金がもらえることや、日本の大学院のように研究を強要されることがないことを知り、海外の大学院で勉強したいと考えたそうです。海外の大学院への進学準備はいろいろな試験を受ける必要があるため、1年半を要したそうです。

 留学や海外経験に関心のある現役生に対しては、「交換留学等の制度が充実しているので、積極的に利用してほしい。まずは短期で行ってみて雰囲気をつかんでほしい。」とおしゃっていました。

 自分が大学で学ぶ学問が仕事につながるのか?という質問については、「自身が研究した内容は、現在の仕事のもつながっている」というMさん。自身の興味のある分野に積極的に取り組むようにとおっしゃっていたのが印象的でした。

 また、英語に自信がないという現役生に対しては、「どんなに勉強してもネイティブみたいにはなれない。しゃべってみれば何とかなるし、僕はジェスチャーが上手くなった(笑)」と冗談を交えながら海外に積極的に飛び出すように背中を押していた姿が印象的でした。

 Mさんは大学での学びを追求し、それを海外へと拡張された方でした。交流会に参加した現役生にとっては、どのように長期留学をするのかや、大学での学びについてとても参考になるお話を聞くことができたと思います。

 僕が個人的に印象に残っているのは、大学での人同士の繋がりの重要性を強調されていたことでした。Mさんは一緒にバカみたいなことをした友達が一番の友達とおっしゃっていました。同時に、「教授と仲良くなったことが留学のきっかけとなったり、意外な人間関係が自身の人生に大きな影響を与えることもある。だから、積極的に色んな人とのかかわりを持ってほしい」とおっしゃられていました。

 僕も去年の1年間で色んな学生や教授、卒業生の方、学外の方と交流してとても刺激をもらいました。また、そのうちの何人かは僕の人生にとても良い影響を与えてくれました。今後も、ますます色んな人との交流をしていきたいなと感じさせてくれる方でした。

文2から文学部へ、社会人7年目で転職3回、現在起業準備中のNさん
 NさんはさっきのMさんとは大きく異なった大学生活とキャリアを歩んだ方です。Nさんは後期で文科2類に合格しました。そのまま、経済学部に進学すると思いきや、1.2年生の間に本郷で開講されている経済学部の授業にモグッた結果、経済学部への進学の必要がないと感じたそうです(笑)。

 Nさん曰く、経済学の知識は本を読めば勉強できると感じたそうです。ロックですね。そんなNさんは文学部で倫理や哲学を学んだそうです。そのせいもあってかNさんの語り口はどこか哲学的で厳密な印象を受けました。

 Nさんは自分の人生哲学をしっかり持っている方でした。例えば、自分がやろうと思ったことは全部やる。その代わり睡眠時間は、「歯磨きを毎日する」という習慣と同じように絶対に削らないとおっしゃっていました。また、自分のキャパシティー以上にタスク(課題)を抱えることで、自分が本当にしたいことが取捨選択されるともおっしゃっていました。思わず、なるほどそういう考えかたもあるのかと感心させられました。

 Nさんのさらなる特徴は何といってもその活発な実行力です。例えば、本郷にある卒業生一覧から自身の興味のありなしにかかわらず様々な業種の人にお話を聞きに行ったり(ホリエモンにも話を聞きに行ったそうです)していました。現役生に対しても、興味のある教授にメールをして会いに行くなど、ずうずうしく色んな人に声をかけることを勧めていました

 Nさんは現在起業準備中とのことですが、どうして起業しようと思ったかを伺ってみました。その答えは、「当事者でありたい、責任を負う代わりに大きなリターンを得たい」というものでした。Nさんは元々広告系の大手企業に就職し、その後5人のベンチャ―企業へ、その後にコンサル企業へ、というように社会人生活7年間の間に何度も転職をしてきました。ここには、Nさんの「やりたいことはストイックにやっていく」という考え方が現れているように思います。

「やりたいことが見つからない人にアドバイスはありますか?」と問うと、Nさんは「個人に運命や天職があるとは思わない。その人生をどう楽しむかは自分で設定する」と答えました。また、自分が何をしたいのかを問い、それについてまずは調べてみたり行動を起こす必要性を説いていました。

 Nさんは、自分がアクションをしてみたほうが得られるフィードバックが大きいと考えていました。そのために、自分でまずはアクションを起こす、そのことの重要性をとても強調していました。また、Nさんが大学中にしていたことや卒業後のキャリアにもその考え方が生かされているように感じました。

 僕自身、コンサルや起業がどのようなものかとても興味があったのでNさんのお話はとても面白かったです。また、現役生にとっても卒業生とのコンタクトのとり方や、自身が興味を持ったことをとことん実行すること後押ししてくれてとても勇気をもらったと思います。
 
 今回は上のお二人の卒業生以外にも4名もの卒業生の方が来られていました。本当は全員とお話ししたかったです。現役生4.5人に対して卒業生1人という人数比でとても濃密なディスカッションや質疑ができたと思います。

 自身もファシリテーターとして以上に有意義な意見交換ができて大満足でした。参加した現役生も、閉会後も卒業生の方を捕まえて談義したりと会全体を見てもとても盛り上がり大成功でした。
 
 今後も東大ドリームネットは卒業生との様々な交流会を企画していくの東大現役生の方はこの機会を無駄にせず、是非是非参加してみてください!!!!

 そんな交流会、是非ともみなさんにも経験してほしいです。
 実は6/8(土)に、東大卒業生120人が駒場の食堂に集う大イベントがあります。金融や官庁、教育、企業、コンサル、商社など様々な分野の第一線で活躍する卒業生と、学生生活や将来について語り合えます。東大生なら誰でも参加できるので、どうかこの機会をお見逃しなく‼
 
 申込みは、こちらから行えます。
https://www.e-space.ne.jp/careersupport.adm.u-tokyo.ac.jp/event/pc/index.php?m=1&no=XGpZHXf
皆さんの参加をお待ちしてます。


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