皆さんこんにちは‼
 
 突然ですが、皆さんは「起業」と聞いて何を思い浮かべますか?ベンチャーやスタートアップって言葉はよく聞くけど、実際に何って言われたときに説明できますか?

 私も実は「起業」やベンチャー、スタートアップについて曖昧な理解しかありませんでした。しかし、この前訪問した東大卒業生(Hさん)とのお話でこれらの疑問点がとてもよく整理されました。
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 そういうわけで今日は「起業」について整理していきたいと思います。

(起業には2種類!?)
 Hさんによれば起業には2つの種類が存在します。まずはベンチャー企業です。スタートアップはこの中のさらに特定の企業を指します。もう一つはフリーランスです。これは別名「一人社長」なんて呼ばれます。ここでは、2つのタイプの起業について詳しく見ていきます。

①ベンチャー企業
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 ベンチャー企業のベンチャーとは「投資」を意味します。ベンチャー企業は投資家や大手企業から投資をしてもらい、大企業ができないような創造的・革新的な事業を展開する中小企業です。

 ビジネスの場での「スタートアップ」はアメリカのシリコンバレー発の言葉です。

 
スタートアップはベンチャー企業の中でも、「非常に高い確率で成長し続けるビジネス形態」という特徴があります。また、今までにないイノベーションを起こし社会に大きなインパクトを与えることを目標としているという特徴があります。
 
 また、スタートアップは最初は投資がかさみ利益がなかなかでないことがありますが、一旦社会に大きなインパクトを与えると爆発的に利益が出るという特徴もあります。その一方で、投資がかさみすぎて思うような成果が出ないと倒産してしますリスクもあります。

②フリーランス
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 最近は社員が自分一人しかいないのに、法人登記をして会社を設立しフリーランスとして働く人が増えています。今回お話を伺ったHさんも出版業界から独立し、編集スキルを活かしたビジネスをフリーランスという形態で行っています。

 正社員は雇用主である会社と雇用契約を結びます。派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでいます。しかし、フリーランスで働く人は特定企業と雇用契約を結んでいません。彼らは、単発の仕事ごとに契約を結んでいます
 
 また、フリーランスで働く人に中にも、株式会社などの法人を設立している人と設立せずに個人事業主として働いている人がいます。Hさんは株式会社を設立し一人社長としてフリーランスで働いています。株式会社の形態にした方が社会的に信用してもらえるメリットがあるそうです。


(起業に求められる能力)
 2つの起業のタイプについて理解したところで、それぞれの起業家にどのような能力が求められているのかについてみていきたいと思います。私も驚いたのですが、どちらのタイプで起業するかによって求められる能力は大きく異なります
 
①ベンチャー企業
 ベンチャー企業の起業家に求められるのは、最終的に自分抜きでも事業が回っていくようにする能力です。最近ではベンチャー企業を興し、それを大企業に売却することで大きな富を得ようとする起業家が増えています。

 起業家は投資家から資金を集める能力や、必要な人材を雇い、事業が計画道理に進行するよう管理する能力が求められます。これらは経営者としてなくてはならない能力です。しかし、彼ら自身が特定の技術や専門的な知識を持っている必要はないのです(もちろん最低限は必要ですが)。

 Hさんは「東大生の場合、自身に能力があるせいで他人に任せることができず、結果として自身がベンチャー企業にとってなくてはならない存在になってしまい事業売却ができないというパターンが多い」と指摘します。

②フリーランス
 ベンチャーと異なり、フリーランスは基本的に自分一人で働きます。そのため、ベンチャー企業のように組織を管理するスキルは必要ありません

 しかし、ベンチャー企業の場合、投資家や企業から投資を集めに回る必要があるのと同様、フリーランスでも自身と契約を結んでくれる顧客を探して回る必要があります。

 Hさんも、フリーランスで仕事を得るためには自信を社会に開かなければならないと指摘します。Hさんの場合は毎週小規模のセミナーを開催し、自身の活動をアピールしているそうです。

 また、フリーランスで働くためには個人が持つスキルが重要になってきます。Hさんの場合は編集業界で鍛えた編集力が売りです。その他の例では、プログラミングやWEBデザイナー、イラストレーターなど顧客の要望を実現できる高いスキルが必要となります

 また、フリーランスでは個人のスキルが非常に重要であるため、下手に人を増やし提供できるサービスの質が低下すればかえって損失になります。Hさんによれば、フリーランスはベンチャー企業に比べて圧倒的に需要が高いと言います。

(まとめ)
 どうでしょうか?
 起業には2つの種類があり、それぞれで求められるスキルも異なるということが分かりましたか?

 私もついこの前まで「起業=ベンチャー」という認識がありました。この記事を通じて、一口に起業といってもいくつかタイプがあるんだなということが分かってもらえれば幸いです。

 また、働き方が多様化する現代社会において、フリーランスという働き方もあるということは個人的にとても大きな発見でした。

 いずれにせよ、社会に出る前に2つのタイプの起業家の能力のうち、どちらか一方は身に着けておきたいなと思いました(起業する気はないんですけどね笑)。

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