皆さんこんにちは‼
 今日は自分がしているアルバイトの話をしたいと思います。
 
 私は現在二人のお子さんの家庭教師をしています。一人は中学2年生、もう一人は高校1年生です。今日お話しするのは、私がどのような気概でこのアルバイト(仕事)に臨んでいるのか、そして、私がこの家庭教師という仕事をどのように考えているのかについて話したいと思います
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        リボーンが強すぎてカテキョのイメージ画像が出てこない(´;ω;`)

(家庭教師のモチベーション)
 家庭教師について皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか?「高給」、「責任が伴う」、「高学歴しかできない」とか「特殊な子が多い」といったところでしょうか。

 確かに、私の家庭教師の給料は平均的な個別指導塾の給料よりも高いです。それに伴い、お子さんの成績についての責任もより重みが増します(テスト前は胃が痛くなります笑)。

 家庭教師を必要とされるお宅のお子さんは勉強嫌いだったり集中力が続かなかったりと、大手塾では上手くやれない特殊な事情のあるお子さんが多い印象です。そのほかにも、既に大手塾に通っていてその補助を家庭教師でというお宅もあります。

 私がそんな家庭教師をするモチベーションは、お金半分、バイトを通じた学び半分ですね。

 家庭教師は確かに高給なバイトです。しかし、ただお金のためにやるにはもったいない多くの気づきがあります。そのうえ、個人的には家庭教師で得られるスキルも結構あるように思います(詳しくはまた次回)。

 また、結構面白い事実として、「生徒と接していると自分を相対化できる」というのがあります。

 子供の生徒さんは素直な子が多いので、授業中に「先生って○○だよね」と素直に私の評価をしてくれます笑。たまに『俺ってそんな風に思われてるんだ』と戸惑うこともありますが、自身を客観的に捉えられる貴重な機会だと思っています。

 今日はそんな家庭教師というアルバイトを通じて私が考えたことについて書きたいと思います。

(大手塾は家電量販店)
 
家庭教師の対極としてしばしば比較の対象に上がるのが大手塾です。サ〇ックスとか日〇研とか東〇ハイスクールなんかがあります。僕も小中高でお世話になりました。

 こういった大手塾は主に「1人の先生対多数の生徒」の授業、つまり大人数授業を提供します。これは家電量販店に例えられます。生徒の両親は「規格化され大量生産された中程度の質の教育商品」を購入していることになります

 
東〇ハイスクールの映像授業が分かりやすい例です。生徒は複製され大量生産された有名講師の授業を一方通行で受講しています

 これらの塾が提供する教育が悪いといいたいわけではありません(下の方のクラスは大学生のバイトが教えていることもありますが)。しかし、大人数を相手にする関係から、一人一人の生徒に合わせた授業は出来ませんし、授業も一方通行で生徒は質問がしづらく集中力も切れやすくなってしまいます

 また、会社として実績を上げるために優秀な生え抜きの学生には優先的な投資を行うという点でも、売れる商品をより沢山仕入れる家電量販店と似ているといえます。

(家庭教師は会社経営者!?-家庭教師と株式会社の類似性-)

 家庭教師って漠然とやっていると、生徒さんの勉強をみて、時々おしゃべりしたり悩みを聞いてアドバイスをしてお金をもらっているという感覚に陥りがちです。

 でも、よくよくその職業モデルを分析してみると、そんなに単純な仕事ではないんじゃないかと思い始めました。分析してみると、家庭教師は実は株式会社とその構造が似ているような気がしてきたのです笑

 下に示すのは私が分析した家庭教師と株式会社の職業モデルです。あくまで私の分析なので「これは違うだろ!」っていう声もあるかと思いますが、悪しからず。これを見て「なんか似てるかも」って思ってくれる人がいたら私の同志です笑。

①家庭教師のモデル
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 家庭教師の顧客は生徒さんではありません。顧客であり雇用主はあくまでそのご両親なのです。

 ここは非常に重要なポイントですが、家庭教師は「ご両親が望む形」で成績を上げる必要があります。ご両親が「数学の成績を上げてほしい」と望んでらっしゃるのに国語の成績をいくら上げようが意味がありません。

 家庭教師は、ご両親の指示に基づき生徒さんに知識や解法テクニックを教えます。学習計画を作成し、その進捗具合や定期テストの結果をご両親に「成果」という形で報告します。ここにおいて生み出した「成果」に対して賃金が支払われます。

 家庭教師にとって生徒さんをマネジメントし、時にモチベーションを上げ悩みを聞くことは重要な職務の一つです。これは、生徒さんが生み出す「成果」に直結しご両親から自身への評価にも最終的に結びつくからです。

 ご両親にとって、家庭教師を雇用する最終的な目的は「子供の成績(学歴)」の向上です。家庭教師は生徒さんをマネジメントし、知識を与えて勉強させることで成績を向上させ、その「成果」に対して賃金を受け取ります。

 以上が家庭教師のモデルです。
     
②株式会社のモデル
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 株式会社のモデルでは家庭教師の位置に会社の経営者(社長)が来ます。

 経営者の顧客はその企業の製品を買ってくれる我々消費者かと思いきや、実は違います。経営者にとっては株主が一番の顧客になります。

 そもそも、株主は企業を所有していますし株主総会を通じて経営者の選定、企業の意思決定への関与が可能です。家庭教師の場合と同様、顧客としての株主は経営者に強い影響力を持っています。

 経営者は株主からの投資と意思決定にそって、社員に指示を出しマネジメントします。知識の代わりに社員に賃金を与え、昇進・昇給等でモチベーションを上げつつ「成果」(売り上げ・利益)の向上を目指します。

 経営者は社員が生み出した「成果」を決算という形で株主に報告し、配当の形で成果を還元します。ここで初めて経営者に対して賃金が発生します。経営者も家庭教師と同様、自身の賃金のために社員をマネジメントし成果を生む必要があるのです。

 株主にとって、経営者を雇用する最終的な目的は「企業価値:配当・株価の上昇」の向上です。経営者は株主の目的を達成するために社員をマネジメントしモチベーションを上げ、「成果」の最大化を試み賃金を受け取ります

 以上が株式会社のモデルです。

 二つを見比べてみてどうですかね、かなり単純化しましたが個人的には結構似た構造なんじゃないかなと思います。
 
 自分は将来経営者になろうとは思っていませんが、何かのプロジェクトのリーダーなどをやるときに家庭教師での経験が役立つんじゃないかなと思っています。

 例えば、顧客のニーズにいかにして答えるのかを考えたり、部下のモチベーションをいかにしてあげるか、タイムスケジュールや計画の作成能力など家庭教師の経験が生かせそうな部分がある気がします。

 こんな感じで、ただ単にお金のためにアルバイトをするんじゃなくて、お金以外の学びも探しながらアルバイトをしています

 何か経験になりそうなことはないか、将来役立ちそうな要素はないかと探しながらアルバイトに取り組むと案外色んなことに気づくことがあります。そういう気付きを大切にすることでよりアルバイトへのモチベーションも高まるんじゃないかなと思います(笑)

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